2005年11月26日

Flo'Ology / Floetry (#7, 05/11/26)

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Sales: 77,000
オーガニック系ソウル&ヒップホップ女性デュオの3作目(うち1枚はライヴ盤)。なんかキーワードを寄せ集めた節操のない人たちみたいな表現になるが、実際こうなんだから仕方ない。コモンがゲスト参加してるのも頷ける雰囲気の音。際立ってボーカルやライムに特徴があるわけではなく、むしろ存在感は軽めだし、楽曲もメロディよりは雰囲気重視で、1曲1曲よりはアルバム全体を味わうような存在。こんな地味な人たちがよくもまあ売れたもんだ。
もともとはロンドンで活動を始め、アメリカに渡ってからは裏方として、ビラル、ジル・スコット、グレン・ルイスなんかに曲を提供するソングライターだったという彼女たち。この経歴が物語る通りの音だ。
全体に非常に淡白なアルバムだが、とろけるように甘美なスロージャム「Lay Down」は絶品。全体的にもう少し、この曲みたいな色気があると良かったのに。
posted by しんかい at 14:06| Comment(0) | TrackBack(0) | R&B: スムース・グルーヴ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

12 Songs / Neil Diamond (#4, 05/11/26)

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Sales: 93,000
リック・ルービンのプロデュース作ということで、ジョニー・キャッシュの晩年の4作品と比較したくなるのは仕方ないところ。確かに、あの一連の作品と共通する「裸」の感覚がある。よけいな音はいっさい省いて、声と、最小限の楽器の音だけ。それによりジョニー・キャッシュは「凄み」が際立っていたのに対し、このニール・ダイアモンドの作品は楽曲の良さが際立った。オープニングを飾る「Oh Mary」で期待は一気に高まる。正直言ってニール・ダイアモンドって別に好きでもなんでもなく、むしろウザい人ぐらいに思っていたが、この一曲ですっと彼の世界に引き込まれ、「もっと聴きたい」と思わされた。ああ思う壷だ。以降も地味で味わい深い作品が並ぶ。単に私がこういうのが好きだというだけでなく、もっと冷静な目で見ても傑作だと言い切れる、すばらしい作品だ。
ニールのトップ10入りは92年のクリスマスアルバム以来。オリジナルアルバムとなると、82年の「Heartlight」以来実に23年ぶりということになる。で、なんで14曲入りなのにこのタイトル?とやっぱり疑問に思うのだが、最後の2曲はボーナストラックという扱いで、本編は12曲ということらしい。そんなん屁理屈だけどね。
しかし間抜けなことにこのアルバム、現在は出荷が停止されている。例のSONY/BMGのスパイウェア騒動のとばっちりを食ったせいで、きっとチャート上からも突然すっと姿を消すのだろう。このアルバムを購入し、パソコンで再生した人は要注意。Googleで「SONY スパイウェア」と検索すれば関連記事は死ぬほど出てくると思うので探してください(どうせ相手方のページが動いてすぐデッドリンクになるのでここに直リンクは貼りません)。
posted by しんかい at 14:05| Comment(4) | TrackBack(0) | Folk: シンガーソングライター物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Get Rich Or Die Tryin' / Soundtrack (#2, 05/11/26)

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Sales: 317,000
30万以上のセールスを維持してるので充分といえば充分なのだが、やっぱり50セント的にはこれが1位を取れなかったのは痛手だろう。50セントのメジャーデビュー作と同じタイトルを冠したこの作品は、彼の自伝的映画のサントラ。「Get Rich Or Die Tryin'」というフレーズって、よくできてるよね。同じタイトルを使い回したくなる気持ちはわかる。
もちろん全曲がGユニットの面々による新曲。ロイド・バンクス、ヤング・バック、トニー・イエイヨのソロ曲もあり。ま、この情報だけで充分どんな音か想像はつくだろう。シングル「Window Shopper」を筆頭に、これまでの彼らの作風と比べてちょっと柔らかめの音が多いかな、という気はするが。モブ・ディープやM.O.P.といった、後からGユニットに合流した「先輩」たちがすっかり馴染んでしまっているのはなんとなく寂しい。マーダー・インクから今度こそ再デビュー!と意気込んだまま、またレーベルごと消えてしまったチャーリー・バルティモアのようにならないといいけど。
posted by しんかい at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | Hip Hop: イーストコースト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The Road And The Radio / Kenny Chesney (#1, 05/11/26)

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Sales: 470,000
すげーなあ47万かー。ティムマグとアラン・ジャクソンがお休み中で、トビー・キースの存在感がちょっと薄らぐ中、ひとり勝ち状態。まったく相変わらず、夏男、リゾート男風のキャラのさわやか作品。冷静に聴いてこれって別にカントリーじゃないよなあ、という曲も半分ぐらい。それ以外とくに取り立てて書くこともないんだけど。これは!という名曲があるわけでもなく。もちろん出来が悪いという意味ではなく、全曲が偏差値60だ。アメリカの田舎町という、この音楽が聴かれるべき環境に置かれていない我々の接し方としては、掃除のBGMなんかいいかもしれない。
これで02年の「No Shoes, No Shirt, No Problems」から4作連続で1位(途中のクリスマスアルバムは除く)。

2005年11月19日

Wherever You Are / Third Day (#8, 05/11/19)

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Sales: 63,000
クリスチャン・ロック・バンド、サード・デイの新作が8位に登場。彼らにとって初のトップ10入りとなった。どうも「クリスチャン・ロック」という分野は日本にいると情報入ってこないし、なんとなく「自分の聴くものではない」と敬遠してしまうのだが、このアルバムはあっさり聴き逃すのはちっともったいない。これはウォールフラワーズだ。ジェイコブ・ディランほどクセはないが、落ち着きのある渋いボーカルにシビレる。中庸ロックと一言で済ませることもできるが、いつの時代でも万人に受け入れられる普遍性をもった地味渋ロック。ストリングスをバックに冒頭から盛り上がりまくる「Carry On Cross」で、まず、彼らに対してもっていた「俺の聴く音楽ではない」という先入観が一掃される。3作目以降のフーティ&ザ・ブロウフィッシュみたいな「Communion」とか、タイトルを見るとちょっと引いちゃうけど、ぜーんぜん普通にいい曲の「Cry Out For Jesus」とか、「Love Heals Your Heart」とか、ミディアムテンポでメロディのはっきりした曲に佳曲が多い。「Rise Up」なんてめちゃめちゃいい曲やん。アメリカン田舎ロックが好きな人はぜひ聴いておくべき作品だ。
posted by しんかい at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock: メインストリーム・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Greatest Hits / Blink-182 (#6, 05/11/19)

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Sales: 72,000
ブリンクは「ばかバンド」として一時期ずいぶん売れてた印象があるんだけど、実は「Enema Of The State」の頃だけなんだよね。次作「Take Off Your Pants And Jacket」はどちらかというとバカキャラよりは曲の良さで勝負してたし、その次「Blink182」ではすっかりシリアスで大人になってたし、「Enema」以前はバカではあるけど売れてなかったし。
売れてなかった頃も含め、とてもキャッチーないい曲を書くバンドなので、楽しく聴ける。初期作品と聴き比べると、売れ始めてからはボーカルがやけに軟弱になっているのでその辺を嫌う人もいるかもしれないけど、この初期のスタイルでは世の中に100万組いるポップ・パンク・バンドの中から頭ひとつ抜けることができないまま終わっていたわけで。「パンク」というスタイルにこだわることなく、「Stay Together For The Kids」みたいな曲をできるまでに成長した彼らは、次の一手を出すことができるのか。それとも、このベスト盤は、行き詰まってしまった証なのか。後者っぽい気はするが、いいバンドなのでもうしばらく頑張って欲しい。
posted by しんかい at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock: オルタナティヴ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

All That I Am / Santana (#2, 05/11/19)

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Sales: 142,000
最近のサンタナには完全に興味を失っていた。若手ポップスターと共演して売れ線ポップスをやって喜んでるオヤジなんぞ相手にしている暇はない。こっちは聴くものがいっぱいあるんだ。と、前作なんかほとんど無視していたのだが、今回はアルバム1曲目「Hermes」で耳を奪われた。スピード感のあるラテン・ナンバー。ロブ・トーマスも、ミッシェル・ブランチも入り込む隙のない、ラテンのグルーヴが展開される。ホーンセクションが活躍し、パーカッション・ソロのパートまである。これは期待できるかも。「Con Santana」や「Tu Amor」など、やっぱり著名ゲストのからんでない曲のほうがラテン全開で、圧倒的にかっこいい。どうしてこの調子でアルバム1枚作ろうとしないんだろう。ミッシェル・ブランチとの曲なんて過去何枚かのどのアルバムに入っててもいいおーんなじ曲だし、おそらくは話題性が高いと思われるジョス・ストーン&ショーン・ポールとの共演曲なんてサンタナの存在意義は何もない。やればできるのに、余興ばかりを前面に出されると実にイライラする。それを思うと、カーニバルみたいに賑やかに仕上げたウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)や、サザンロック風のギターバトルに仕上げたカーク・ハメット(メタリカ)、ロス・ロンリー・ボーイズあたりは共演作品でも成功している部類だろう。
次作はへんな色気なしの、バリバリのラテン作品希望。誇り高きメキシコの星よ、商業主義に埋没することなかれ。
posted by しんかい at 22:51| Comment(2) | TrackBack(1) | Rock: 親父ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Now That's What I Call Music! 20 / Various Artists (#1, 05/11/19)


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Sales: 378,000
まーこの手の作品は「評論」しても意味がないので収録曲目でも並べておきましょうか。
1.Missy Elliott Lose Control
2.Black Eyed Peas Don’t Phunk With My Heart
3.Pussycat Dolls w/Busta Rhymes Don’t Cha
4.Rihanna Pon De Replay
5.Ludacris/B.Valentino Pimpin’ All Over The World
6.Bow Wow W/Ciara Like You
7.Dem Franchise Boyz I Think They Like Me
8.Destiny’s Child Cater 2 U
9.Lyfe Jennings Must Be Nice
10.Natasha Bedingfield These Words
11.Kelly Clarkson Behind These Hazel Eyes
12.DHT Listen To Your Heart
13.Backstreet Boys Just Want You To Know
14.The Click Five Just The Girl
15.Franz Ferdinand Do You Want To
16.Weezer Beverly Hills
17.Fall Out Boy Sugar, We’re Goin’ Down
18.Lifehouse You & Me
19.Coldplay Fix You
20.Keith Urban You’ll Think Of Me
posted by しんかい at 22:50| Comment(2) | TrackBack(0) | Compilation | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月12日

Bette Midler Sings The Peggy Lee Songbook / Bette Midler (#10, 05/11/12)


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Sales: 55,000

前作はローズマリー・クルーニーのカバー集だったけど、今回はペギー・リー。しばらくこのシリーズを続けるのかな。
ペギー・リーというのは1940年代を中心に活躍したジャズ・シンガー。ってことは半世紀以上前の人なので、彼女の活躍をリアルタイムで知ってるのは相当な年寄りだけ。ベット・ミドラーだって別に全盛期を知ってるわけではないだろう。
しかしそこはジャズという音楽の魔力。古くさいどころか、今でも充分に「オシャレ」に聴ける。トロけそうな「Mr.Wonderful」や、シンプルなメロディが美しい「He's A Tramp」や「The Folks Who Live On The Hill」、キレのある「Fever」(これは50年代後半の曲だしマドンナがカバーしたりしてるので有名)など聴きどころは多い。ベット・ミドラーはもともと音楽スタイルが固定されている人ではないし、何と言っても大女優なので、雰囲気の演出は文句なしの一級品だ。
posted by しんかい at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | Oldies: オールディーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

III / Joe Nichols (#7, 05/11/12)


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Sales: 57,000

カントリーシンガー、ジョー・ニコルスのメジャー3作目。前作の26位から大幅にアップして初のトップ10入り。いかにもカントリーないい声をしているが、これといって特徴のある人ではない。まあオーソドックスで、安心して聴けるってのはカントリーでは大事なことではある。シングルになってる「Tequila Makes Her Clothes Fall Off」などでややコミカルな面も見せたりするあたり、キャラ的にはアラン・ジャクソンに近いのかな。声の良さは、スティーヴ・アール作品をじっくりと丁寧に歌う「My Old Friend The Blues」あたりで堪能できる。

#1's / Destiny's Child (#1, 05/11/12)

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Sales: 113,000
日本ではかなり盛り上がった感のあるアルバムだが、アメリカではそれほどでもなく、1位とは言え10万そこそこの非常に低調なセールスだった。まあベスト盤で1位を取れるだけでも充分ではあるのだが。
それにしても納得いかないのはこのタイトル。いったい何をどう解釈すれば#1'sなのか調べちゃったじゃんか。少なくともブックレット内にその説明はない。もちろん、収録曲の大半が全米(またはその他の国で)1位かというと、そんなことはない。せめてR&Bチャートでは、と思っても、そんなことはない。要するにこれは「1位の曲を集めました」というわけではなく、「いいじゃない、そんな細かいこと言わなくても。私たちにとってはどれも大切な曲で、気分はどれも#1なの」とても言いたいのだろう。やはり「#1's」などと大それたタイトルをしっかり中身を伴いながら名乗れるアーティストはそうそういるものではない(過去の事例はマライア、ビートルズ、エルヴィス、ビージーズ、以上?)。
さらにポイントが低いのが、ビヨンセの新曲。もう解散が決まった後でのリリースなので無理に新曲なんか入れなくていいのに... と言うか、解散「後」のソロ活動のためのプロモーションを虎視眈々と、こういう場を利用するノウルズ家・父(のアイデアだろ、どうせ)の根性が気に入らない。
ビデオクリップ集のDVDがつく(バージョンもある)のはいいが、7曲とえらい中途半端なボリュームで何がしたいのか今いちわからないし、最後の最後まで「制作側」に愚弄されてしまった不幸なグループだった。キャッチーないい曲いっぱいあるし、個性もしっかりあるし、いいグループだったんだけどねえ。
posted by しんかい at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | R&B: メインストリームR&B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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