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こういう音楽を「エモ」と呼ぶのはどうも昔から抵抗があって、ポップ・パンクとか呼んでみたりはしたものの、実はしっくり来るのは12年ぐらい前に別種の音楽を指していた「パワーポップ」という言葉のような気がする。まあ、アタリスとかこのイエローカードの場合は「青春パンク」でもいいような気はする。
デビュー作「Ocean Avenue」がかなり評判になっていたので、今回は堂々トップ5に初登場。おんなじようなバンドがぞろぞろ居る中で、彼らはメンバーにヴァイオリニストがいるという、かなりはっきりした個性を持っている。嫌味にならない程度にアクセントとして絡んでくるヴァイオリンは確かに効果的で、メロディアスな彼らの楽曲に絶妙にマッチする。若い勢いでパンパンにはち切れそうだったデビュー作に思い入れるあまり本作は物足りない、と評する声が多いが、このバンドらしさを本当に表現しきれているのはむしろ、叙情的な味の加わった本作ではないかとも思える。
前半はとにかく疾走感と甘酸っぱいメロディで爽やかに突っ走る。気恥ずかしさを通り越して壮快。中盤ぐらいからミディアムテンポの曲が多くなり、ウィーザーのようだったり、もっとメロウだったり。うーん。バンドが成熟すればこういう音になっていくのは避けられないが、それにしてもちょっと、セカンドアルバムでこれはまだ早いか。青臭い青春ロックなんて今のうちしか許されないんだから、今のうちにこっぱずかしさ全開の爽やか作品を出しておくべきかな。背伸びして大人びたことをやりたい年頃だろうけど。

