
Sales: 152,000
ゴージャスなアルバムだ。ジャヒームの3作目。デビュー当初からテディ・ペンダーグラスと比較されつつも、ちょっと小物感は否めなかったが、ずいぶんと貫禄がついてきた。今ならテディペンと比べても遜色はあるまい(ルックスでは勝負になってないのがイタいが)。
なぜかやけに「Ghetto」とタイトルにつけるのにこだわっているが(1st「Ghetto Love」、2nd「Still Ghetto」)、ラッパーたちが使うゲットーという言葉の響きとは随分違う印象だ。きっと、意識的にやっているのだろう。ゲットーってのは、ラッパーたちが喧伝してるような荒んだ場所ばかりじゃなくて、普通に生活する普通の人たちが大半(で、自分もそういう人間のひとり)なんだということを。だから「ゲットー」というタイトルはあまり気にしないほうがいい。ゴージャスな1曲目あたりを実際に試聴してみるのがいちばん。
テディペンをさらに少し甲高くしたようなボーカルは決して技巧的ではなく、むしろ音全体の雰囲気で聴かせるタイプの人だ。その、音が凄い。完全に自分の世界を確立している。ストリングスや女性コーラスをゴージャスに配した、豊かな音。そこに、ジャヒームのいわば「庶民的」なボーカルが乗るのがいい。豪華な音が厭味でなくなり、かといってアンバランスなわけでもない。この絶妙なバランスは見事だ。
割と似たタイプの曲が多く、何曲もシングルヒットを出すというよりはアルバム全体の雰囲気を楽しむべき作品。
ところで投稿日時点ではこのリンク先のamazon.co.jpでは、このアルバム(アメリカ盤)に2600円などという値段がついている。かつては大手輸入盤ショップを叩く材料としてamazonの価格を参考にさせてもらっていたのに、大手輸入盤ショップより1000円高いとは、実に嘆かわしい。価格改定されることを切望する。じゃないと本当にみんなアメリカから直に買っちゃうぜ(amazon.com価格は12.98ドル)。

