2005年12月03日

Born To Run - 30th Anniversary Edition / Bruce Springsteen (#18, 05/12/3)

BornToRun.jpg

Sales: 53,000
ついに登場。「明日なき暴走」30周年記念エディション。この手の「新装版」とか「何周年記念特別版」は、だいたいお約束としてデモとか未発表とかのレアトラックを集めたボーナスディスクがついてくる。しかし、意地悪な言い方をすれば、デモだの未発表曲だのというのはしょせん「ボツ」であり、当時アーティストが「世間に対し発表するには値しない」と判断したものだ(すべてがそうとは限らないにしても)。そのアーティストの音源ならボツでも何でもいいから片っ端から聴きたい!っていうのはよほどのファンだけであって、一般人にとっては、冷静に考えればそれほど惹かれるアイテムではない。
しかし、これはまったく格が違う。まず、余計なボーナストラックなどいっさい入っていない。オリジナルアルバムの8曲をリマスターしただけだ。じゃあなにが特別なのかと言うと、DVDが2枚もついてくる。1枚は、このアルバムが発表された1975年当時のライヴ映像。しかも「オマケ」的なケチくさいものではなく130分の堂々たる作品。BBCが撮影したというので映像もしっかりしている。「発掘映像」にありがちな「ま、貴重な映像なんだからこの程度のクオリティでも我慢してよ」というエクスキューズはここにはいらない。スプリングスティーンのファンなら、まずこれだけで買いだろう。更にもう1枚のDVDはアルバム製作のドキュメンタリーで、これはややマニア度が高くなるが、貴重映像満載で、もちろんこれとて単独のDVDとして商品化できるぐらいの価値はある。
私は高校1年生のときにバイトして当時まだそれほど普及していなかったCDプレイヤーを買い、最初に購入したCDソフトが、当時3500円だった「明日なき暴走」だった。しかしこのアルバムは録音があまりよくないのか、妙にこもった音で、「え、CDってこんなん?」とえらいショックを受けた覚えがある。今回デジタルリマスターされた音を聴くと、まあ確かに以前よりはクリアな音になっているが、やっぱり75年当時の他の作品と比較してもあまり音は良くない気はする。その点は残念。今回飛躍的に音が良くなって感動しちゃうことを期待してたんだけどなー。
と言いたいことは尽きないが、75年のライヴ映像だけが目当てでも充分に買う価値ありだと結論づけておこう。筋肉もりもりで拳を振り上げて歌うスプリングスティーンの映像しか見たことがない人には、暗闇の中にうずくまって独り言のように詩をつぶやくスプリングスティーンの姿は新鮮だろう。
なお、本品の日本盤価格は6720円だそうだが、よーっぽど英語が苦手で、字幕代に何千円でも払うという人以外、絶対に買ってはいけない。amazon.co.jpでアメリカ盤を買えば4000円未満(送料無料)で買えるし、そもそもアメリカのamazon.comでは25.98ドルで売られているのだ。DVDはリージョンフリーなので普通に再生可能。安心して輸入盤を買おう。まったく消費者をナメるのもいい加減にして欲しいね。せっかくのすばらしい作品なのに気分が悪くなるよ。
posted by しんかい at 23:55| Comment(2) | TrackBack(1) | Rock: 親父ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月19日

All That I Am / Santana (#2, 05/11/19)

AllThatIAm.jpg

Sales: 142,000
最近のサンタナには完全に興味を失っていた。若手ポップスターと共演して売れ線ポップスをやって喜んでるオヤジなんぞ相手にしている暇はない。こっちは聴くものがいっぱいあるんだ。と、前作なんかほとんど無視していたのだが、今回はアルバム1曲目「Hermes」で耳を奪われた。スピード感のあるラテン・ナンバー。ロブ・トーマスも、ミッシェル・ブランチも入り込む隙のない、ラテンのグルーヴが展開される。ホーンセクションが活躍し、パーカッション・ソロのパートまである。これは期待できるかも。「Con Santana」や「Tu Amor」など、やっぱり著名ゲストのからんでない曲のほうがラテン全開で、圧倒的にかっこいい。どうしてこの調子でアルバム1枚作ろうとしないんだろう。ミッシェル・ブランチとの曲なんて過去何枚かのどのアルバムに入っててもいいおーんなじ曲だし、おそらくは話題性が高いと思われるジョス・ストーン&ショーン・ポールとの共演曲なんてサンタナの存在意義は何もない。やればできるのに、余興ばかりを前面に出されると実にイライラする。それを思うと、カーニバルみたいに賑やかに仕上げたウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)や、サザンロック風のギターバトルに仕上げたカーク・ハメット(メタリカ)、ロス・ロンリー・ボーイズあたりは共演作品でも成功している部類だろう。
次作はへんな色気なしの、バリバリのラテン作品希望。誇り高きメキシコの星よ、商業主義に埋没することなかれ。
posted by しんかい at 22:51| Comment(2) | TrackBack(1) | Rock: 親父ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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