2006年02月25日

On Top Of Our Game / Dem Franchize Boyz (#5, 06/2/25)

OnTopOfOurGame.jpg

Sales: 106,000
2004年デビュー、アトランタ出身の4人組ラップグループ。デビュー作はほとんどヒットらしいヒットになっていないが、今回はジャーメイン・デュプリの強力プッシュでシングルもヒットしたせいか、いきなりトップ5ヒットとなった。低音がズーンズーンと腹に響く「I Think They Like Me」とかはいかにもクラブ向けの音作りだが、全体にクランクと呼ぶほどアゲ系なわけでもないし、何よりラップに魅力がない(というか記憶に残らない)のはちょっと。なんか7、8年前のNo Limit物を聴いてるような気分になってくるよ、本当に。そういう意味では、よく言えば、商業主義に染まってないストリート・ラップが聴ける。悪く言えばB級。一流のサウス物を聴き慣れてる人なら苦笑したくなること請け合い。まあ、もともとサウスの魅力ってこういうB級っぽさでもあったわけで、別に全面的に否定する気はさらさらないのだが(個人的には嫌いじゃない)、とても人様にお勧めできる代物ではない。シングルが気に入った人と、すべてのメジャーなサウス物を聴き尽くして、もう他に聴く物がないという人だけ聴いてればOK。
posted by しんかい at 10:51| Comment(1) | TrackBack(0) | Hip Hop: ダーティ・サウス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月24日

The Carter II / Lil' Wayne (#2, 05/12/24)

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Sales: 240,000
リル・ウェインの5作目。キャッシュ・マネーというレーベル自体にはすっかり勢いはなくなっているものの、出せばコンスタントに売れてしまうのはやはり昔から私が評してきた通り、No Limitとは違って品質がしっかりしているからだろう。
子供の頃からとにかく汚い言葉使いまくりで、しかし天才的なライム・センスを見せてきたリル・ウェインは、まるでジャングルの中で発見された、猿のように走り回る野生児のような衝撃を文明人に与えた。こういう天才児は年を取るとだんだん普通になっていってしまうのが常で、リル・ウェインも昔ほどの衝撃的な存在ではなくなっている。しかしダーティ・サウスっぽい粘っこい語り口は今でも個性的で、少し大人になったおかげでスムースR&B風の「Grown Man」みたいな曲ができるようになり、芸風は確実に広がった。以前からのキャッシュ・マネー・ファンにとっては、「マニー・フレッシュがプロデュースしていない」という情報を聞いてしまうと即、聴く価値のない作品に思えてしまうが、実は大人になったリル・ウェインのスタートの一歩として、かなり評価できる内容に仕上がっている。
今までの彼からは想像できないようなシックなジャケも単なるポーズではなく、それなりにちゃんと中身の雰囲気を表現している。大人になったんならもう「Lil」じゃないだろという話もあるが、彼は若いだけじゃなくチビだからそう呼ばれていたわけで、別に大人になったところで改名の必要はない。
決してヒップホップ界での注目度が高まっているとは言えないこの時期になって自己最高位を記録してしまったのは前作から「Go D.J.」が、本作からはやや小粒ながら「Fireman」がヒットしたおかげか。でも「Fireman」よりいい曲がアルバムの半分以上はあるな。
posted by しんかい at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | Hip Hop: ダーティ・サウス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月10日

The Sound Of Revenge / Chamillionaire (#10, 05/12/10)

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Sales: 130,000
チャミリオネアのメジャーデビュー作が登場。今年はヒューストンのヒップホップが一気にアンダーグラウンドからメジャーへと浮上した年で、マイク・ジョーンズの大ヒットを筆頭にスリム・サグ、ポール・ウォールとヒットが続き、このチャミリオネアの登場と続いた。チャート順位では先行3作に一歩及ばなかったが、内容的にもラッパーの実力的にも、このチャミリオネアが断トツでトップだろう。アンドレ3000(アウトキャスト)が普通にラップしてる時のような声質や、スカーフェイス(ゲットー・ボーイズ)も引き合いに出されるライミングなど、比較したくなる相手がいちいち超一流だ。太々しい悪人面のルックスもいい。パスター・トロイやリル・ウェインといったアクの強いゲストの活かし方も巧い。キャッシュ・マネーがワンパターンになってしまって以降、ダーティ・サウス・ヒップホップは売れるようにはなったが面白いものはなかなか出てこなくなってしまっていたが、これは逸材だ。
なお名前の読み方は「チャミリオネア」か「シャミリオネア」か、はたまた「カミリオネア」か諸説ある(?)が、アルバムの中で何度か彼の名前が呼ばれる発音を元に「チャ」とした。ま、同じアルバムの他の箇所では「カ」だったりするのだが。
posted by しんかい at 18:37| Comment(1) | TrackBack(0) | Hip Hop: ダーティ・サウス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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