2006年01月07日

Duets / The Notorious B.I.G. (#3, 06/1/7)

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Sales: 438,000
噂されていた疑似デュエットがついに登場。まあ想像通りと言うか。「デュエット」の相方として担ぎ出されているのは超豪華な面々で、まあそれだけでも買いだと言えなくもないが、トゥパック作品に続いて登場し、いつもとまっっっっっったく同じ曲を提供してライムの才能があれだけあるのに音楽の才能はひとっつもないことをまたしても露呈したエミネムを始め、どれもこれも決して出来は良くない。トゥパック、ビッグ・パン、果てはボブ・マーリーと、死人を引っぱり出し過ぎなのも如何なものかと。どうも全体にストリングスを使ったりしてダークな感じの曲が多いのは、重厚感を出して死人をリスペクトしようという思いの現れなのかもしれないが、アルバム全体が平坦になってしまう。多少なりともアップテンポなのはジェイZだけ、はっきりと躍動感があるのはP.ディディの曲だけだ。
彼の不幸は、トゥパックと比較されてしまうことだろう。トゥパックみたいに無尽蔵に質の高い曲を未発表のまま残して死ぬ奴なんて普通あり得ないわけで、ビギーの場合もろくでもない音源しか残っていない。どうにかそれをかき集めて死後に1枚アルバムが出たが、もうあと1枚出すだけのマテリアルは残っておらず、苦肉の策として曲の「断片」をかき集めて、ひとつの曲として仕上げるのに足りない部分は他のラッパーの力を借りてしまうことで、どうにかこのアルバムは作られた。ボツ音源として眠っていた割にはビギーのパートは案外悪くないが、やっぱりあまりにも継ぎ接ぎだらけのぎこちない作品だけに、聴いていても違和感ばかりが残る。これって要は「フランケンシュタイン」だよね?
posted by しんかい at 09:52| Comment(34) | TrackBack(0) | Hip Hop: イーストコースト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月24日

Curtain Call: The Hits / Eminem (#1, 05/12/24)

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Sales: 441,000
まあベスト盤ということで、特に中身がどうこうではないのだが。
もしこれで噂どおり本当に引退するのなら、スゴいと思う。短い活動期間に一気に出すものを出しまくり、飽きられて捨てられるるギリギリのところまで踏ん張り、ここでスパっと引退できれば、ハタから見てる分には実に美しい幕引きだ。
だいたい彼には、もう表現したいことがないんじゃないか、というのがここ数作を聴いてきての感想だ。母親にしろ娘にしろ奥さんにしろ、もう彼の家庭問題は聴き飽きた。感情をそのまま吐き出し、私生活を暴露し、「リアル」なキャラを売りにしてきているだけに、ネタが尽きるのは早い。また、彼の作る曲は1曲1曲の密度が濃く、ドラマ性もストーリーもアイデアもいっぱい詰めてしまっているだけに、それだけのクオリティの作品を量産するのには限界がある。
ライミングは相変わらず超一流で、失うには惜しい才能だが、ここで引退して「伝説」になっておくのは、彼にとっても正解なのかもしれない。引退って言ったってどうせ我慢できないですぐ復活するよ、とみんなが言ってたジェイZも案外頑張ってるしね。
しかしこのアルバム、ラストが「Stan」のエルトン・ジョンとのグラミーでの共演ライヴバージョンで締められるという構成はいただけない。音源として貴重ではあるのだが、「When I'm Gone」でしんみりと締めた後に、よりによってこんなのを入れなくても。エミネムらしく「The Real Slim Shady」とかで人を馬鹿にした終わり方をするとかして欲しかった。まあタイトルが「Best Of」ではなく、「Hits」だというところがミソか。コミカルさと狂気を漂わせつつ、娘を溺愛し、赤ちゃん言葉を交えてラップするという、彼のクリエイティビティが最高の形で発揮された、「Stan」に並ぶ名曲「'97 Bonnie And Clyde」とか入れて欲しかったなあ。
posted by しんかい at 16:47| Comment(3) | TrackBack(0) | Hip Hop: イーストコースト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月10日

What The Game's Been Missing ! / Juelz Santana (#9, 05/12/10)

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Sales: 141,000
キャムロン率いるディプロマッツの一員としてデビューしたジュエルズ・サンタナのソロ2作目。なんか人気あるんだよねえ。キャムロンが登場するのは3曲のみで、割とそれ以外のゲストも少なめ。しかしそんなに特徴のあるラッパーでもないし、曲作りにとくに特徴があるわけでもなく、アルバム全体としてはちと苦しい。キャムロンの「Oh Boy」を意識してると思われる「Oh Yes」ではマーヴェレッツの「Please Mr.Postman」を早回しで使ってたり、タイトルからしてイン・ヤン・トゥインズを意識してると思われる(が、トラックの作りが似てるだけ)「There It Go」など、しょーもなさも目立つ。一方、懐古的な内容をセンチメンタルな曲に乗せるスタイルがトゥパックあたりを思わせる「Good Times」とかどっかで聴いたぞ〜と思わせるが、思わず体が動くウキウキするリズムの「Changes」なんかはいい感じ。
posted by しんかい at 16:35| Comment(13) | TrackBack(1) | Hip Hop: イーストコースト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月26日

Get Rich Or Die Tryin' / Soundtrack (#2, 05/11/26)

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Sales: 317,000
30万以上のセールスを維持してるので充分といえば充分なのだが、やっぱり50セント的にはこれが1位を取れなかったのは痛手だろう。50セントのメジャーデビュー作と同じタイトルを冠したこの作品は、彼の自伝的映画のサントラ。「Get Rich Or Die Tryin'」というフレーズって、よくできてるよね。同じタイトルを使い回したくなる気持ちはわかる。
もちろん全曲がGユニットの面々による新曲。ロイド・バンクス、ヤング・バック、トニー・イエイヨのソロ曲もあり。ま、この情報だけで充分どんな音か想像はつくだろう。シングル「Window Shopper」を筆頭に、これまでの彼らの作風と比べてちょっと柔らかめの音が多いかな、という気はするが。モブ・ディープやM.O.P.といった、後からGユニットに合流した「先輩」たちがすっかり馴染んでしまっているのはなんとなく寂しい。マーダー・インクから今度こそ再デビュー!と意気込んだまま、またレーベルごと消えてしまったチャーリー・バルティモアのようにならないといいけど。
posted by しんかい at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | Hip Hop: イーストコースト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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