2006年02月11日

Testify / P.O.D. (#9, 06/2/11)

Testify.jpg

Sales: 58,000
グレン・バラードがプロデュース。という情報は、このタイプのバンドとしてはあまりいい事前情報ではないかもしれない。アラニス・モリセットの大ヒットのほか、ポーラ・アブドゥルやコアーズなど、彼が手がけている作品の多くはポップス系。ところが、ここでは舵取りが巧かった。このところやや迷走感というか低迷感というか停滞感があったP.O.D.に「The Funamental Elements Of Southtown」の頃とまでは言わないまでも、「Satellite」は超えると言ってもいいシャープさを取り戻した。ジャマイカン・レゲエのラスタファリズムとも融合して(?)ラップにラガっぽさを加えたり、新しい試みもあるし、実は「This Time」みたいな普通の産業ロックもあったりもする。ラップ一辺倒になると、どうしてもレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのように一本調子になってしまう(トム・モレロのようなブレーンが居てさえ)ことは避けられないと思えば、この雑多な、ある意味ポリシーのなさは、悪いことではない気はする。
彼らはそこいらのヘヴィロックバンドと違って「クリスチャン・ロック」であることがかなり強く前面に出ているので、純粋に「音」だけで判断するのもちょっとアレなのだが、まあどうせ日本ではそういう聴かれ方しかされないんだから、いっか。
posted by しんかい at 00:24| Comment(2) | TrackBack(1) | Rock: オルタナティヴ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月21日

First Impressions Of Earth / The Strokes (#4, 06/1/21)

FirstImpressionsOfEarth.jpg

sales: 88,000
どうしても彼らの売れ方を見ているとUKのバンドだと勘違いしてしまうのだけど、ニューヨークのバンドなので、アメリカが「本国」なんだよねえ。UKチャートではデビュー作から2位→2位と来て今回初の1位獲得。USでも初登場こそ4位と好成績ながら、翌週以降がんがん落ちて行って、まだまだ一部の固定ファンだけに支えられてる感は否めない。
内容的には賛否両論あるようだが、1stは本当に大好きで聴きまくったのに比べると2ndはほとんど通して聴いたことさえない、という私はどちらかというと"賛"。デビュー当初の彼らはスノッブなところがあったが、それがまた魅力でもあったわけで、変に「熱い」ロックなんてやってもらう必要はない。ロックバンドなんて星の数ほどいるわけで、みんなで同じベクトルに向かう必要はまったくないのだ。
1stの頃のスタイリッシュな、ムダを削ぎ落としたサウンドに比べるとずいぶん贅肉がついてきている気はするし、楽曲自体のインパクトもあの頃を超えるものはない。だから、後輩バンドを引き合いにフランツ・フェルディナンド+キラーズだなどと言われてしまう。自ら先陣を切って「流行の音」を創出したバンドは、2作目以降常に新しいことを期待されてしまい、平凡な作品を出すと酷評されるという重い使命を背負ってしまう。果ては後輩バンドのパクリだとか、セルフ・パロディだとか言われる。そんな彼らの立場を理解した上で敢えて「及第点」の作品だと言っておこう。
なんかミディアムテンポの曲ほどU2っぽく聴こえてしまうのが将来に向けての不安材料だが(ギターのせいか?)、ミディアムでも"On The Other Side"みたいな新機軸も。まあ80年代ニューウェーブのようだと言えなくもないが。
posted by しんかい at 08:40| Comment(3) | TrackBack(0) | Rock: オルタナティヴ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月03日

Bullet In A Bible / Green Day (#8, 05/12/3)

BulletInABible.jpg

第二のピークを迎えたグリーン・デイの勢いを封じ込めたライヴ盤。前半は「American Idiot」中心で、後半はベストヒット集。
観客の声の入り方が絶妙で、盛り上がり方が、一体感がよーく伝わってくる。会場の全員が一緒に歌っているであろう「Basket Case」や「Good Riddance」なんか感動的ですらある。全般に曲の原型をほとんど壊すことないそのままの演奏で、ボーカルも非常に安定しているので、ライヴならではのハプニング的な要素はあまり味わえないが、彼らの楽曲の良さ、楽しさを再確認するには、ただのベスト盤よりもむしろこのアルバムのほうがいいかもしれない。
と、音だけでも充分に楽しめるのだが、初回はDVD付ということで、かなりお得感が高い。とくに日本盤は2980円と、DVD付きにしてはけっこう頑張っている。2時間ものボリュームたっぷりの映像はいいが、ライヴの映像がやけに凝ってたり、間にインタビューが入ったり、編集のせいで「勢い」が殺がれてしまっている、という意見が多い模様(私は未見)。
posted by しんかい at 13:45| Comment(1) | TrackBack(0) | Rock: オルタナティヴ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月19日

Greatest Hits / Blink-182 (#6, 05/11/19)

Blink182GH.jpg

Sales: 72,000
ブリンクは「ばかバンド」として一時期ずいぶん売れてた印象があるんだけど、実は「Enema Of The State」の頃だけなんだよね。次作「Take Off Your Pants And Jacket」はどちらかというとバカキャラよりは曲の良さで勝負してたし、その次「Blink182」ではすっかりシリアスで大人になってたし、「Enema」以前はバカではあるけど売れてなかったし。
売れてなかった頃も含め、とてもキャッチーないい曲を書くバンドなので、楽しく聴ける。初期作品と聴き比べると、売れ始めてからはボーカルがやけに軟弱になっているのでその辺を嫌う人もいるかもしれないけど、この初期のスタイルでは世の中に100万組いるポップ・パンク・バンドの中から頭ひとつ抜けることができないまま終わっていたわけで。「パンク」というスタイルにこだわることなく、「Stay Together For The Kids」みたいな曲をできるまでに成長した彼らは、次の一手を出すことができるのか。それとも、このベスト盤は、行き詰まってしまった証なのか。後者っぽい気はするが、いいバンドなのでもうしばらく頑張って欲しい。
posted by しんかい at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | Rock: オルタナティヴ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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