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オーガニック・ソウルなんて言葉が使われた時代があったが、ついついそんな表現を使いたくなる。イマドキのR&B系作品で、しっとりとアコギで幕を開ける作品はなかなかないだろう。この手の人は日本でもすぐ人気が出る。
ちょっとスローな曲が多すぎる気はするが、曲調は比較的バラエティに富んでいる。アップテンポの曲ではレゲエになりがちなのは、彼女が中米トリニダード・トバゴ出身だからか。
もともとミュージカル出身でトニー賞も受賞した実績のあるシンガー。R&Bのレコーディング・アーティストとしてはこれが2作目となる。まあその経歴が示す通り、器用貧乏なのだろう。1曲1曲はしっかり作られているし、歌も巧いし、アルバム全体になんとなくこの人らしさが感じられる作品でもあるのだが、いろんな雰囲気の曲がありすぎるせいか、どうもまとまりがなく感じられる。「癒し系」でありつついきなりショーン・ポールを引き連れてラガやられてもねえ。まあきっと制作側が、似たような曲ばっかりに陥ることを避けて意図的にいろんな雰囲気を盛り込んだのだろうが、こういうタイプの人はおんなじような曲ばっかりのアルバムでも許されるんだけどな。


