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参ったねこりゃ。ロッド・スチュワートのオールディーズ・シリーズが大成功したのに気をよくしたクライヴ・デイヴィス親分が、バリー・マニロウにこのカバー集の企画を提案。バリーは乗り気ではなかったが、クライヴ・デイヴィスはもともと1970年代にバリーを成功に導いた人。この力関係では「提案」ではなく「命令」でしかないわけで。
このところベスト盤がやけに売れたりしていたのに加えて企画の良さ(?)もあって、バリーにとって約30年ぶりの全米No.1となった。「それみろ」といわんばかりのクライヴ、既に続編の60年代編の製作にとりかからせているらしいが。
それにしてもなんとベタな選曲の多いことか。「Unchained Melody」に「Are You Lonesome Tonight」に「All I Have To Do Is Dream」などなど当時の大ヒットポップスばかり。ロッド・スチュワートのようにジャジーで渋めの曲でアダルトな雰囲気を出すわけでもなく、どちらかというと当時のドリーミーでイノセントなポップスの雰囲気。それだけに、日頃50年代のオールディーズなんて聴かないという人にはちときついだろう。
バリー・マニロウは70年代後半には日本でもたいへんな人気があり、私より10歳ぐらい年上の「元洋楽リスナー」に当時好きだったアーティストを挙げさせると(とくに女性から)必ず名前が挙がる。そういう人たち用の作品かな。


