2006年02月04日

Back To Bedlam / James Blunt (#9, 06/2/4)

BackToBedlam.jpg

Sales: 41,000
叙情派ロック。一言で言えば、ひとりコールドプレイだろう。だからアメリカでもすんなり受け入れられた。クセのあるハスキーボイスは好き嫌いがあるだろうが、切ない味があり、ミディアムテンポ以下の曲が似合う。初登場から16週目にして初のトップ10入りを果たした。
「You're Beautiful」は入れ替わりの激しいことで知られるUKチャートで6週1位というロングセラーになった。まったく無名の新人だった彼のアルバムもじわじわとチャートを上昇し、ついにはシングル・アルバム両チャートを制覇。イギリスは特にこういう王道まっすぐの曲は叩かれやすいのでお約束通り必要以上に「うんざり」がられているが、まあ客観的にみてもいい曲なので、すんなりアメリカに飛び火した。コールドプレイでさえ、デビュー作ですぐにアメリカ上陸は果たせなかったことを考えると、ほんの数年なのに隔世の感がある。もちろん、こういう叙情ロックが受け入れられやすい土壌が築かれていた、という要因はあるだろうけど、世界のどこの国のヒットだろうとワンクリックで手に入ってしまうという、音源入手経路のラジオからネットへの移行によるものだろう。そりゃあまだまだラジオで音楽を聴く人が大多数を占めているとは言え、若者や「音楽が好き」と自称するような人なら音源入手経路の中でオンラインの比重はかなり高まっているだろう。アメリカには、あれだけ充実したiTunes Music Storeがあって、1曲100円で入手できるという、日本にはない圧倒的に充実した環境があるのだから。(クドいけど、海辺でひとりで歌うビデオクリップも、コールドプレイの「Yellow」を想わせるんだよね。ラストにひょいっと高飛び込みをやっちゃう度胸はやっぱり軍人だなあ、なんて余計なことを考えたり)
元軍人でNATO軍に参加してコソヴォに派兵されてた、なんていう変わった経歴もあって日本のマスコミでも面白半分にもてはやされてはいるが(「元軍人」でググると、上位10件中4件が彼に関するもの)、アルバムも「You're Beautiful」と似たような曲ばっかりで、厳しく言えば一発屋予備軍ではある。「Cry」あたりは割といい出来だけど。
posted by しんかい at 09:55| Comment(20) | TrackBack(1) | Pops: ポップ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月17日

Oral Fixation Vol.2 / Shakira (#5, 05/12/17)

OralFixation2.jpg

Sales: 128,000
シャキーラは前から大好きだった。ところが、日本も含め世界的にブレイクした「Laundry Service」以降はどうにも好きになれない。別にあまのじゃくでそう言ってるんじゃなくて、明らかに作品の質が下がっている。彼女の作品はアルバムに何曲か印象に残る曲がある、という程度ではなかった。アルバムのすべての曲が印象的なメロディで彩られ、躍動感に満ち、生命というかエネルギーが溢れ出てくるような、すばらしい作品だった。セカンドアルバム「Donde Estan Los Ladrones ?」の再来を待ちわびる身としては、最近の彼女の作品には落胆させられてばかりだ。やっぱりアメリカを中心とする「業界」の連中が入り込んできて、彼ら好みの売れ線の音にさせてしまったのが決定的な敗因だ。そういう文化の中で生まれ、育ってきたケリー・クラークソンならそういう音でも輝くだろうが、シャキーラはまったく違う文化で生まれ、まったく違う種類の輝きを持っているのに。
当たり障りのないアメリカ風のポップ・ロックが並ぶこの作品は、半年前のスペイン語アルバム「Fijacion Oral Vol.1」の続編に位置づけられた英語アルバム。けっこうダウン・トゥ・アースな雰囲気のロック調の曲が続き、彼女を「ダンス」という括りに入れている人が聴けば地味さに戸惑うだろう。それなりに品質の高い曲が並ぶので、なんで私がこんなに悪口を言うのかと不満に思う人もいるかもしれないが、そういう人はぜひセカンドアルバム「Donde Estan〜」を聴いて、シャキーラのソングライターとしての、パフォーマーとしての本当の実力を思い知って欲しい。
posted by しんかい at 16:44| Comment(0) | TrackBack(1) | Pops: ポップ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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